自分にとって特別な「なにか」
危険タックル問題で話題のアメフト。
マスコミの急先鋒は「日大の体質」に向かい、その矛先は内田前監督から田中理事長へ。
肝心のアメフトは置いてけぼり?
肝心のアメフト?
そうなんです、なにを隠そう私はアメフトが大好きです。
選手としての経験はわずかですが、アメフトは私の人生において非常に大きな「なにか」です。
「なにか」はなにか?
思い出、趣味、よりどころ、コミュニケーション・ツール、関心事、逃げ場所、、、
どれもそうだし、どれもちがう。
うーん、結局のところ、なんだかよくわかりません。
確かなのは、
人生において非常に大きな「部分を占めている」ということ。
うーん、この話、このブログとは関係なさそうですが、こじつけでも関係させますので、書き続けます。
自叙伝ぽくなっちゃうので、興味ない人は読まずに体を動かしてて下さい。
自由体操なら読みながらでも体を動かせますが。
アメフト界の著名人と私
先日、高校のアメフト部のOB有志が集う月1の定例会がありました。
そこにはアメフト関係の人なら誰でも知っている方々がいる。
その方々のように世界と日本のアメフト界に明るくない私はまさしくその会の末席を汚しているだけ。
その方々のアメフト談義をうかがっているだけでボクは幸せ。
たとえばその方は、輿亮さん。
NHK-BSのNFL解説を19年続けていて、日本代表監督を務められたこともある。
また「水曜日のカンパネルラ」のコムアイさんのお父さんでもいらっしゃる。(アメフトと関係ないですが)
あるいは、渡邉弘幸さん。おっさんフットボーラーに知らぬ者がいない往年の名QB(クォーターバック)にして、現在は理美容業界のリーディングカンパニー「uka」のCEOでいらっしゃる。
明治大学2年の85年、日大の関東9連覇を阻止して甲子園ボール(日本一決定戦)出場を果たし、関学と伝説の名勝負を繰り広げた渡邉さん。
そのQB渡邉さんから渡されたボールを持って走って敵陣に突っ込んで行くRB(ランニングバック)をしてたのが、高校1年と2年の時の私なのです。
もう35年も前のことです。
マイブーム? いえ、日本の小学生みんなのブーム
私が初めてアメフトに興味を持ったのはたぶん小学校3年。
そのとき週刊読売の編集長だった父がある日、
「そうべい、いいムックができたぞ!」
と(たいそう自慢げに)言って、1冊のムックをボクに渡してくれました。
※「そうべい」は父(のほか数人)がボクを呼ぶ特別なあだ名(?)
※「ムック」は雑誌(Magazine)みたいな本(Book)、つまり「Mook」
父たち週読編集部が「別冊週刊読売」として作ったムック、それがこれ。
父はこのムックの企画からずっと携わっていて、できあがりをとても楽しみにしていました。
真偽は定かではありませんが「パパのアイデアなんだよ」と言ってました。
(よく覚えています)
上機嫌な父からムックを渡されたボクは一瞬とまどいました。
(やばい、またムックだ、、、)
いやあ、その頃のムックときたら子供にはつまらんのです。
ムックの特集はたいてい「美しい古城」とか「中国の陶磁器」とか、、、
しかし、今回ばかりはうれしい顔を見せないわけにはいきません。
父がこの1冊にかける思い入れの「圧」がすごい。
さて、どんなリアクションをしたもんか、、、
ムックのページを開いた瞬間、それは杞憂となりました。
ボクは一目でこのムックの虜になりました。
それから毎日毎日、目を皿のようにして隅から隅まで読みふけりました。
特にこのページが大好きでした。
そうです。
アメフト用具のページです。
とくに「ショルダー・プロテクター」のキャプションにはしびれました。
わぁお、子供用!
グルービーケースを知っていますか?
これを読んで、ボクもいつかアメフトをやるんだ、なんて思ったんでしょうね。
いや、じつはよく覚えてません。
それよりも、とにかく子供用ショルダーが欲しくなっちゃったんです。
ご丁寧に、値段と店の住所まで載ってる。(ニューヨークですけど)
しばらくして、仕事でアメリカに行った叔父に頼んで、本当に「子供用ショルダー」を買ってきてもらいました。(わーい!やったあ!)
そして、なぜか1975年当時、日本の子供たちは空前のアメフトブーム。
「なぜか?」
どうやら、これのせい。
このNFLチームデザインの「グルービーケース」が発売されたのが74年。
※「NFL」は本場アメリカのアメフトプロリーグ全体のこと。野球でいう「MLB」。
これ、厚紙をコーティングし、ホックでふたが閉まるようにし、B5サイズのノートが入るようにしただけの「薄い箱」です。
グルービーケース自体は以前から発売されていたのですが、アメフトのデザインを施したら爆発的に売れ出した!(らしいです)
ボクももちろん買いました。
写真と全く同じドルフィンズのやつです。
ちなみに、73,74年のスーパーボウル優勝がマイアミ・ドルフィンズ。
75,76年がピッツバーグ・スティーラーズ。
※「スーパーボウル」はNFLの優勝決定戦。日本球界でいう「日本シリーズ」。
子供たちの人気もこの2チームに2分されてました。
強いチームが好き。
わかりすいですね、子供って。
第1次アメフトブームはなぜ起きたか?
どうやら、スポーツとしてアメフトが認知されるより先に、グルービーケースなどの文具にアメフトのチームマーク(エンブレム)が描かれたようです。
チームのエンブレム(特にヘルメット)がデザインされた文房具は当時CMなんかも放送されて一気にブームになりました。
つまり、チームロゴだけがまず先に「キャラクターデザイン」としてブームになり、「ところで、このアメフトってスポーツ、どうやるの?」てな感じで、アメフト紹介番組が放送されるようになったようなのです。
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【追記】(2018/10/06)
同様の記憶をお持ちの方のブログがありました。
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当時の小学生(男子)のブームはその後、アメフト → スーパーカー → F1へと移っていきます。
そして、なにが流行っても人気はつねにトップ2に集中。
ランボルギーニ 対 フェラーリ
ニキ・ラウダ 対 マリオ・アンドレッティ
ブームになるものってたいてい選択肢がたくさんある。
なのに、人気はトップ2に集中。
2トップ。
巨人 対 阪神 ?
平成30年の日本プロ野球界は「2トップ制」ではなさそうです。
2トップってもう古い?
AKBとかってどうなってるんんでしょう?
(まったく分からない)
神様に見られてる
話が逸れました。
アメフトに戻ります。
小4のボクは持ってるショルダーを使ってみたくてしょうがない。
そこで、いつも遊んでるグループでアメフトごっこをしてみました。
ショルダーを付けてるのはボクだけです。
そんなのズルいでしょ。
バチが当たりました。
地面にガラス瓶のかけらが落ちていて、転んだとき右膝に刺さりました。
40年以上経ちますが、いまもハッキリ傷跡が残っています。
その古傷を見たら「自分だけ、はダメだ」と、自らを戒めよう心がけつつ、いつも忘れてます。
「心がけ」を忘れてたら「心がけ」にはなりません。
自由体操も心がけです。
でも、自由体操は忘れててもいいです。
思い出したときだけでいいです。
体を動かして下さい。
いつでも、どこでも、どんなふうにでも、体のどこでも、少しでも、
自由に動かす。
いやあ、こじつけも甚だしい。
小学生時代のアメフトと自由体操を無理矢理結びつけたところで「小学生編」の結びとします。
(「麻布中学編」に続きます)
自分で自由に体を動かす人がひとり増えれば、日本がひとりぶん元気になります。
2020ならまだ充分に間に合います。
自由体操で動かしましょう。

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