「誰にも気づかれずに」みたいな動きが多かったのですが、
近頃はサッカー寄りになって「蹴る」とか「腿上げ」とかが続いてました。
さて、節目の20番目は、再び「地味」な動きをお届けします。
それは、、、
肩を回す
と思って、過去分を見返したら、つい最近「18, 肩をすぼめる」もやってました。
そのときは「おおげさに」やりましょう、と書きました。
じゃあ、今回は「目立たないように」やりましょう。
つまり、
どっちでもいい
大きく、でも、小さく、でも、
速く、でも、ゆっくり、でも、
多く、でも、少し、でも。
なんでもいいんです。
動かせばいいんです。
特に肩はいろんな動きが自由にできます。
(なぜなら、肩関節は球関節だからです。その話は次回に致します)
肩が凝ってるな、と思ったら、
とにかく、とりあえず、なんでもいいから、動かすことです。
控えめな肩回しなら、会議中でもできます。
「18, 肩をすぼめる」で紹介したとおり、
肩を動かすときは「自由セルフマッサージ」を同時に行うことが大のおすすめです。
どうやるかというと、、、
手で押さえつけながら動かす
それだけです。
はじめは、、、
凝っている人の肩は、はじめは、一つの肉の塊、のような手触りです。
肩を回すと、肉全体が一体となって動いている感じがします。
マッサージでよく言う、「指が入らない」状態です。
この状態のときは、かなり強い力で押さえ込んでも大丈夫です。
次に、、、
「肩回し+肩押さえ込み(強め)」をしばらく続けていると、
表面の肉がやわらかくなってきます。
すると、固い筋(すじ)状の肉に触(さわ)れるようになります。
固い筋が、肉の中から現れる感じです。
このへんからは、押さえ込む力を少し弱めてもいいです。
軽い肩こりなら、もう解消しています。
さらに、、、
「肩回し+肩押さえ込み(弱め)」をさらに続けていると、
先ほどの「固い筋」もある程度やわらかくなります。
並大抵の肩こりは、もう解消しています。
参考までに、、、
ここからは人それぞれですが、
私の場合はおそらく、高校生のとき、アメフトの試合で鎖骨を骨折した影響から、
右肩周辺の筋肉の硬直がひどかったのだと思います。(これが骨折した瞬間)
(あれから、30余年)
私はしつこく「肩回し+肩押さえ込み(弱め)」をずっと続けていました。
なにしろ、「自由体操+自由セルフマッサージ」ですから、
1日何回とか、何分とか、朝昼晩とか、なにも「やり方」がないまま、
続けるともなく、続けていました。
別に、治そう、とか、解消させよう、なんて思わずに、
毎日「くせ」みたいにやってました。
いま思うとあれも「習慣化」でした。
すると、やわらかくなった筋の下に骨のように固い「なにか」が現れました。
私は直感的に「こいつだ」と思いました。
こいつが犯人だ、と思いました。
雨が降る日はなんとなく痛い、とか、
30年以上経っても触られると痛い、とか。
そういう、後遺症と言うほどでもない右肩の不調。
全部こいつのせいだ。
でも、骨折したんだから、そのくらい当たり前だよな。
私は30年以上そう思い込んでいました。
背中に回した両手は30センチ近く離れている。
(当時のイメージ画像)
私は一生こうなんだと思っていました。
だって、骨折して手術して金属入れてくっつけんだから。
しょうがない。
でも、ちがいました。
「習慣化」と書きましたが、実際には習慣と言うほど長くはなく、
2週間くらい「肩回し+肩押さえ込み(弱め)」を適当にやってたら、
こうなりました、、、
反対側はもっとやわらかくなりました。
こんなに、、、
ちなみに、手がくっつくようになったのは自分でまだ「自由体操+自由セルフマッサージ」に気づいていない頃です。
あれから6年。
これは今朝の写真です。
肩関節のやわらかさはキープされています。
特に何か一生懸命していることはありません。
ただなんとなく自由体操を心がけていればこのくらいのやわらかさはキープできます。
6年前も「肩回し+肩押さえ込み」を、ただなんとなくやっていました。
2週間くらいこれをやっていたら、あの、骨のように固い「なにか」は消えてなくなりました。
私はあの犯人のことを「アボカドの種」と呼んでいます。
果肉をやさしく揉むくらいでは「種」の存在に気づくことはできません。
でも、揉み続けて果肉がやわらかくなれば「種」に触れるようになります。
私は「種」に初めて触れたとき「骨」かと思いました。
でも、なんだかおかしい?
人体解剖図を見ると、そんなところに「骨」はない。
実際にそれは「アボカドの種」のように固かったんです。
でも、それは「骨」でも「種」でもありませんでした。
それは、長年の「凝り」だったんです。
私はそれを「凝り塊(こりかたまり)」と呼んでいます。
「凝り塊」は運動不足な中高年の体の中にいくつも眠っています。
金塊を探す「トレジャーハンター」のように、体の奥に眠っている「凝り塊」を見つけてはほぐせば、健康という「お宝」が手に入ります。
昨日の記事で触れた正司花江さん(82)は「お宝」を手に入れています。
花江さんの体には「凝り塊」はなさそうです。
私は30年後に花江さんの今のお歳になります。
ライザップのように短期間で成し遂げる肉体改造もあれば、
自由体操のように死ぬまで心がける肉体改造もあります。
ゆっくり30年かけて残りの凝り塊を一つずつほぐしていこうと思います。
健康寿命という財宝を探して。
自分で自由に体を動かす人がひとり増えれば、日本がひとりぶん元気になります。
2020ならまだ充分に間に合います。
自由体操で動かしましょう。

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