自由体操~人生は体操だ。

心がけるだけでだるさも痛みも運動不足もぜんぶ解消

自由体操は「自調自考」~麻布に勝るとも劣らない「自由」な学校「渋谷教育学園」は、、、

いつでも、どこでも、どんなふうにでも、体のどこでも、少しでも、自由に動かす。

それが、自由体操です。

 

そう、「自由」なんです。

(「自由」とはなんぞや?については「自由とは」というシリーズをぜひご覧下さい)

 

さて、私にとっての「自由」は紛れもなく中高を過ごした麻布という学校で醸成されたものです。

麻布は1895年の創立以来ずっと東大合格者を多く輩出し続けている伝統的な進学校でありながら、お勉強以外の多彩なジャンルで活躍する卒業生も伝統的に非常に多く輩出している「迷門」私立学校です。

校長先生も「麻布の自由」についてインタビューでお答えになっています。

 

自調自考体操!?

麻布以外にも「自由」を(かなり高らかに)謳う学校があります。

たとえば「渋谷教育学園」です。

私たち世代には「ルーズソックス、ミニスカート」の「コギャル」で知られる「渋谷女子校(通称:シブジョ)」が、1996年に共学化されて再出発したのが「渋谷教育学園渋谷中学高等学校」です。

以来わずか20余年で、毎年東大から海外の名門大学まで多くの優秀な卒業生を送り出すに至っています。

その学校の先生から学校説明を聞く機会があったのですが、これがじつに「自由」でした。

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印象に残ったのは、、、

「学校にはルールがありません」というお話です。

(麻布も同じです)

当校の生徒はみな優秀なのでルールがあればそれをきちんと守ります。でも、それでは「なぜそのルールがあるのか」を考えないので、ルールは作りません。

スマホも、お菓子も、ゲーム機も、持ち込み自由です。ある学年で不適切なスマホの使用が問題になったときは、生徒が自主的に学年会議を開いて「スマホを1週間禁止にします」と教師に言ってきたそうです。そこで、教師は「禁止にしたらそこから先が思考停止になるから、禁止だけはしないで下さい」と指導しました。

なんとも素敵な学校です。

教育方針は「自調自考」だそうです。

読んで字のごとく「自分で調べて自分で考える」ことを大切にする、のだそうです。

自由体操もそうです。

私は「適当に体を動かしていたら健康になった」という「感覚」を「事実」と考えて、そして「事実」を調べて裏付けていきました。

そうやって次第に「自由体操」はいまの「自由体操」になっていきました。

私はまさしく「自調自考」をしました。

みなさんご自身の自由体操もそうです。

「肩が凝っている」

「腰が痛い」

「首に違和感がある」

そんなふうに「感じる」ことは、まさに「自調」です。

自分の体を調べる。

それは、私がいつも申し上げている「体と向き合う」ことです。

体の異変に気づくのは、自分で自分の体をリサーチしているからです。

次に、その異変の解決法を考えます。

「どう動かしたら凝りがほぐれるかな」などと考えるわけです。

それが「自考」です。

ただし「自由体操」はそこで終わりません。

最後は、自分で動かす。

それがあってこそ「自由体操」です。

つまり、「自由体操」は「自調自考」+「自動(自分で動かす)」。

「自動」には「自分で動かす」ともう一つ「自由に動かす」という意味もあるわけですが、小学校の体育の授業以来、「教わる」ことに慣れきってしまった私たちは「自由に体を動かす」と言われてもなかなか動き出せません。

そこで誕生したのが自由の「例」をお示しする「自由体操人」たちです。

すなわちこのブログです。

自由体操人たちはあくまでも「例」です。

本当は自分で考えて自分の体を動かすのがいちばんいいのです。

自分の体をいちばんよく知っているのは自分です。

自分がいいと思う動かし方がいちばんいいに決まっています。

しかし、それは「本やテレビが紹介する運動をしてはいけない」という意味ではありません。

「本やテレビが紹介する運動」は必ず効きます。

しかし、効く理由は「本やテレビが紹介しているから」ではありません。

効く理由は「やる」からです。

たしかに、自分で適当に動かすより少しは効率的かもしれません。

ところが「本やテレビが紹介する運動」には効率以上に最大の弱点があります。

それは「やらなくなる」です。

人から教わることは、教わっている間は一生懸命やりますが、教わらなくなると必ずと言っていいほどやらなくなります。

「本やテレビが紹介する運動」は必ず効くけれど、必ずと言っていいほどやらなくなる、という致命的な欠陥があります。

一方、「自己流の適当な運動」は「本やテレビが紹介する運動」に比べて効率という点では多少劣るかもしれませんが、心がけさえすれば一生やめることはありません。

それどころか、自分の体ときちんと向き合えば、「本やテレビが紹介する運動」よりずっと効果的になる可能性さえあります。

そして、こちらも必ず効きます。

1回1回、毎日毎日は、少しずつです。

でも、必ず効きます。

やめなければ、圧倒的に効きます。

塵も積もれば山となります。 

 

「自考(自分で考える)」は認知症予防

渋谷教育学園の教育方針である「自調自考」は中高生の健やかな「成長」を促します。

時の流れによって、中高生は「成長」し、中高年は「老化」します。

このちがいはなんでしょう?

もしかしたら、「自調自考」のせいかもしれません。

渋谷教育学園の先生は「思考停止にその先はない」とおっしゃいました。

「自調自考」すべきなのは中高生より、私たち中高年の方です。

脳の老化を防ぐためには「自調自考」が必要です。

私たちも「自調自考」でもっと成長できるはずです。

「受動」ではなく「能動」です。

私たちはもっと能動的に生きなければいけません。

 

さて、渋谷教育学園渋谷中学高等学校と同幕張中学高等学校の両校の校長を務めていらっしゃる田村哲夫先生について、「自調」してみたら(ググっただけですが)、麻布の先輩でいらっしゃいました。

会心。

 

 

2020ならまだ充分に間に合います。

自由に体を動かしましょう。