「 (ゴぉー-ーん) おお、もう暮れ六つか」平蔵は独りごちた。
鬼平犯科帳ならこんな感じですね。江戸時代はじめはお城で昼夜12回、一時(いっとき)ごと、つまり約2時間に1回太鼓を叩いて時刻を知らせていました。昼間の太鼓はお役目のためですから、いまの学校のチャイムのような役割です。その後、江戸中で聞こえるようにとお寺など各所に「時の鐘」が置かれていきました。
「時の鐘」は多いときは一刻(いっこく)に1回鳴らされていたようです。一刻(いっこく)は一時(いっとき)の4分の1、つまり約30分です。
ちなみに、江戸時代の時刻は昼と夜をそれぞれ6等分してました。つまり、季節によって時刻も時間も異なっていたわけです。
さて、30分に1回ならうるさくても我慢できます。
いえいえ、我慢どころか町人の暮らしに便利なうれしいシステムです。
遠くでゴぉー-ーん
風情があります。
でも、21世紀の時計は部屋の中で1秒ごとにコチコチコチコチ、、、
なんだか急かされているようで、嫌です。
私は昼間に部屋に一人でいると気になります。いちど気になりだすともう止まりません。
コチコチコチコチ、、、、
以前に使っていた掛時計は、コチコチがちょっと大きく感じられ、おまけに、カレンダー機能の調子が悪く、ある日突然、時間と日付が大幅に狂うのでした。
そこで買い換えです。
条件は4つ
① コチコチしない(連続秒針)
② 電波時計(時刻修正一切不要)
③ かわいい(それなりのデザイン)
④ リーズナブル(1万円以下だといいな)
さあ、ネットで検索しましょう。
ところが、いくらスクロールしてもしてもいいのが出てきません。予算オーバーやむなしの覚悟で探し続けますがやはり見つかりません。そのときです、、、
「あっ、これいい!連続秒針、電波時計、かわいい、、、」
さらに、
「えっ? かなり安い!?」
こういうときこそ要注意です。掘り出し物や希少品がやっと見つかって、それが妙に「安い」ときはまず詐欺サイトを疑いましょう。
でも、いくら調べてもこのサイトに怪しい点は見当たらず、最後は決意の「ポチッ」。
結果的に素晴らしい買い物でした (^_^)
(2年前の話ですから、いまは品揃え豊富かもしれませんが)
安いんで2個買っちゃいました。
気になったら ← ここをクリック
部屋の両端に掛けたのですがうちはほぼワンルームなので両方とも見えてます。
科学的には「無音」ではないそうですが、私には「無音」にしか“聞こえません”。
さよならコチコチ。
落ち着きます。
集中できるし疲れません。
「コチコチ音なんてふだんぜんぜん気にならないよ。」
そういう人にこそ「連続秒針」はお勧めです。
自分では気にしてなくても、肉体(脳や神経)はあなたに気をつかっています。
あなたの心に余計な負担をかけさせまいと、聴覚器と神経系が勝手に音を遮断しているかもしれません。あなたの体の中のあなたの知らない器官が、あなたのために一生懸命働いて、あなたの知らない間に、あなたより疲れているかもしれません。
そしてある日、まるで突然狂う時計のように、破綻するかもしれません。
自分では気にしていない。
その無意識が多くの病を助長することになります。
自分で勝手に大丈夫だと思い込んで健康診断に行かないのと同じです。
「自分の体を気にしていない」は、精神的なタフさを自慢する言葉ではなく、無策を恥じる言葉です。
じつは、あなたの肉体はあなたを助けているようでいて、実際にはあなたを貶めています。
あなたのために一生懸命働いている?
それは嘘です。
水が低きに流れるように、人間の体は必ず老化していきます。
それが自然です。
放っとけば、肉体は老化を早めこそすれ、遅くはしません。
自分を甘やかしていれば、老化は速まり、健康寿命は短くなります。
あなたが死んでくれれば、人類はわずかであれ若返るからです。
古びた個体はできるだけ早く始末したい。
それが人類全体の願い、つまり、遺伝子に組み込まれたプログラムです。
長寿は人類全体の進化に対する反抗です。
アンチエイジングは人類という集団全体の利益に反する個人の勝手な行為です。
自然に反してアンチエイジングするには、それを心がけなければいけません。
たとえば、難病にかかり先進的な治療を受けるためには、高度な判断や、偶然必然の機会や、財力が求められます。こうなるともう命がけの決勝戦です。
そんなもしもの場合に備えて、ふだんから練習試合をたくさんこなしておく必要があります。
健康のため(つまり、練習試合として)ふだんから行っていることは人それぞれです。
世の中には様々な健康法がありますが、自由体操はそのすべてと一緒に行える準備体操です。
ただ動かしているだけいいんです。
それだけで老化は遅くなります。
老化との闘いにおいて自由体操はつねにそばにいる味方です。
いつでも、どこでも、どんなふうにでも、体のどこでも、少しでも、自由に動かす。
ただ動かせばいいんです。
息を吐き切るだけでもいいんです。
それも「動き」です。
それも自由体操です。
自由体操ならずっと動かしていられます。
3日、3週間、3ヶ月、3年、30年、、、
自由体操なら終わりません。

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