自由体操~人生は体操だ。

心がけるだけでだるさも痛みも運動不足もぜんぶ解消

「MOTTAINAI」に似た「SEKKAKU」が生んだ奇跡 ~ 「TIスイム」の泳法を身につけるまで

前回はこんなことを書きました。

自由体操の基本は「テキトー」ですが、

ここをこう動かしたらここはこうなる

と自分で考えて動かせば「テキトー」が「適当」になります。 

 

 

「自分で考えて動かす」ことが認知症予防にもなる。

そうも書きました。

自分で動かす

そこには前回書かなかったもう一つ重要な要素があります。

それは、

超リラックス効果

です。

 

私は他人と接すると緊張します。

初対面の人から仲の良い人まで、緊張の程度は異なりますが、かなり仲が良い人でも少しは緊張します。

もしも、「ゼロトレ」の石村友美先生から直接指導を受けようものなら、緊張で体が強ばるでしょう。


あるいは、先生ご本人でなくても、ゼロトレの18,500円/70分という個人レッスン料が、私の体を強ばらせるかもしれません。

それは、高いお金を払っているのだからちゃんと教わらなければいけない、という自縛的緊張感です。

そして、うちに帰ってやろうとしても、一度習ったものは「習ったとおりに動かさなければいけない」という緊張にさらされることになります。

指導された動きを完全に自分のものにした

そこまで自信を持って自宅で自分で「ゼロトレ」を続けられる人は少ないと思います。

それができる人ならそもそも「ゼロトレ」を習いには行かないでしょう。

そうでない人たちは、程度の差こそあれ、なんらかの緊張を背負いながら「ゼロトレ」を続けることになります。

つまり、「ゼロトレ」のレッスンを受けたうえで、自分だけで「緊張感ゼロトレ」を行うのは意外と難しいわけです。

 

緊張感が体に与える影響はみなさん痛いほどよくお分かりでしょう。

意識される緊張は言うまでもなく、無意識であってもそれは大きな影響を与えます。

例えば、泳ぎの「不得意」な人です。

まったく泳げないわけではないので「水に対する恐怖」はありません。

しかし、自分で泳ぎが「不得意」と思っている人は泳いでいる間、無意識に緊張しています。

すると、そのわずかな緊張で体がわずかに強ばり収縮します。

すると、そのわずかな収縮で肉体の体積がわずかに減ります。

すると、そのわずかな体積の減少で肉体の比重がわずかに増えます。

比重が増える=水に浮きにくくなる

ぽっちゃり体型の人は体内に脂肪を蓄えているため、脂肪=油は水に浮くので、水泳は上手だったりします。

しかし、標準体型の人はちょうど水に浮くか浮かないかのギリギリラインにいることが多いので、このわずかな緊張によってギリギリラインを超えて沈んでしまいます。

うまく泳げていても、ちょっと水を飲んだ瞬間に体がキュッと収縮し、比重が増し、急に沈み始めてペースが乱れたりします。

なにを隠そう(隠していませんが)、私がそうでした。

私は水泳がすごく苦手でした。

いつの間にか自由体操を心がけるようになっていた6年前、私は5才の娘を毎週水泳教室に連れて行ってました。

50分のレッスンを待つ間、はじめは読書をしていましたが、あるときから私もプールに入るようにしました。

入るようにしました

はい、プールに「入る」のであって「泳ぐ」ではありません。

水泳が苦手だったからです。

ビフォー自由体操の私は現在の私とはまったくの別人で、超運動不足人で、運動大嫌い人間でした。

それでも「MOTTAINAI」を気にするところは今と同じで、時間の有効活用という意識をいつも持っていました。

(だからこそ、自由体操は「ながら運動」であることを大前提にしてます)

つまり、

SEKKAKU

の意識です。

せっかくプールに来ているのだから、と、私はプールに入りました。

でも、水中ウォーキングばかりしていました。

こう見えて(どう見えて?)も、いい歳で体中が痛んでいるから泳げないのですよ

そうアピールするため体のあちこちを揉んだりしながらプールの端の初心者コースを歩いていました。

いま思うと、これも自由体操であり、また、まさしくこれこそ自由セルフマッサージでいうところの「筋肉おさめ」でした。

「筋肉おさめ」についてはこちら ↓ もご参照下さい。

 

実際そうして自分で自分の体を触ってみると、ムチッとした締まりのない私の体の中には、あちこちにグリグリとした「凝り塊」があることがよくわかりました。

ところがです。

こうして週1回の娘の水泳教室につきあってプールに入っているうちに、少しずつ「凝り塊」が減っていくことに気づきました。

すると、

SEKKAKUプールに入っているのだから少しは泳ぎたい

という欲が出てきました。

でも、泳ぎはやはりかなり下手くそです。

プールに他のスイマーさんがいないときを見計らってこっそりクロールをしてみましたが、とにかく「下手」です。

(平泳ぎならなんとか泳げますが)

手も足もバシャバシャ掻くだけでなかなか進まないので、掻く回数が増えて疲れて、息継ぎもうまくできないので水も飲んでしまい、25m泳ぐともう「溺れましたか?」という状態です。

でも、レッスンは受けたくありません。

20年くらい前にいちど少人数のレッスンを受けたことがあるのですが、全然上達しませんでした。

その理由のひとつは、(その時はまったく気づいていませんでしたが)おそらく先ほど申し上げた「習うことによる緊張感」でしょう。

もちろん、それだけではないでしょうが、特に水泳に関しては「緊張感」は大敵です。

鈴木大地スポーツ庁長官はソウル・オリンピックの100m背泳ぎ決勝の最後の10mで2位だったときのことについて後にこう語られています。

「となり見て泳ぐと肩に力が入っちゃうので上だけ見て泳ぎました」

一方、その時点で1位だったアメリカ代表のバーコフ選手は追われる立場だったため焦って力が入り失速したと推測されていました。

 

 

そこで私は独学の道を選びました。

独学と言えばゴルフ界ではいま「チェ・ホソン選手」が話題をさらっています。

チェ・ホソンが5年ぶりV “虎さん”のサクセスストーリー【国内男子ツアー JGTO】|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン

どのスポーツでもアスリートの世界ではときどき「変わった選手」が話題になります。

「独学」からは逸れますが、私が中学でテニスをしていた頃は「ジミー・コナーズ」の「両手バック」が話題になりました。いまや当たり前ですが、当時はびっくりでした。

スポーツ界に限らずあらゆるジャンルで、

独学では勝てない

人と同じことをしていては勝てない

の2つはコインの表裏のような関係です。

 

あれれ、話が逸れましたが、私の独学はそんなたいそうな話ではありません。

しょせん、Google検索です。

いまや「Google先生」に尋ねれば情報はいくらでも得られます。

もちろん「Google先生」を「盲信」してはいけません。

たくさんの情報の中から「最適の答え」を探し出す能力が問われます。

それには、

自分で考える

結局、なにごともそこに行き着きます。

私が自分にとって「最適」と考えたのは「Youtube」で見つけたのはこの泳ぎでした。

これは、知る人ぞ知る「TIスイム」の竹内慎司さんのクロールです。

「TIスイム」にネットで会員登録すると、この泳法に関する他の動画も見ることができます。

竹内先生のプロフィールを拝見すると、

「中学で水泳部だったものの落ちこぼれ部員で、20年ぶりに35歳で水泳を再開するときにこの泳法に出会った」そうです。

そんな情報が腑に落ちたりするとまた私の「水泳に対する緊張」もほぐれました。

私は動画を見ては娘とプールに行き、動画から学んだことを自分で考えて実践しました。

単純に「まねる」のではありません。

竹内先生と私の体ではコンディションがまったく違います。

ですから、腕の上がり方が同じになるはずはありません。

つまり、

動画で見たことを自己流に変えなければできないのです。

つまり、専門家に習えば、

必然的に自己流なります

だから、自己流でいいんです。

やがて、、、

娘は2年前に水泳教室をやめました。

同時に私のプール通いも終わりました。

竹内先生の域に到達することは到底不可能ですが、いま私は「TIスイム」に似た自己流のクロールでスイスイ泳げるようになっています。

プールで見知らぬ方から「泳ぎが上手ですね」と言われたことも1度だけではありません。

自分ではちょっと「奇跡」かな、と思っています。

 

自由体操は、

いつでも、どこでも、どんなふうにでも、体のどこでも、少しでも、自由に動かす。

それだけです。

緊張とは無縁です。

なにかと窮屈な毎日です。

体操くらい自由に気ままにやりましょう。

そんなんでも、おもしろいことに、おもしろいほどよく効きます。

 

 

ところで、

自由体操ブログを読んで頂いている、あるいは初めて読んだ、というみなさんにここで御礼を述べさせて下さい。

昨日、ブログ開設から196日目にして総PVが5万を超えました。

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みなさん、ありがとうございます!

今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

記事はいつもながら私見です。 

2020ならまだ充分に間に合います。

自由に体を動かしましょう。