素晴らしき哉、てぴあん整体院
前回のお話 ↓ の続きです。深層筋シリーズの完結編です(一応?)
(「てぴあん整体院」を紹介したくて3回連続になってしまいました)
「てぴあん整体院」は、「呼吸」と連動し「うつ」の原因ともなっている背中の深層筋の凝りをほぐすのが得意だそうです。
この方が、院長の松原大治さんです。
(お名前からして「天職」。一面識もないのに心酔しております)
memo
当院では、呼吸を改善させる事が最も施術数も多く得意としています。
あなたは、自然な呼吸が出来ていますか?呼吸が変われば、それに伴い多くの症状が改善されます。
背中の「違和感」を自覚症状として感じ取るのはかんたんではないので、松原先生は「呼吸」に注目していらっしゃいます。
背中の「痛み」と言うと、膀胱ガンで亡くなった松田優作さんのエピソードを思い出します。
膀胱ガンに限らず、内臓疾患が原因の背中の「痛み」は自覚できます。
お酒の飲み過ぎで肝臓が疲れても背中には「痛み」が出ます。
このような「痛み」は「いつもとちがう」という、ある程度急性的な「違和感」なので、自分で気づくことができます。
でも、背中の深層筋の「凝り塊」となると、これはもう自覚するのは不可能に近い、と私は思います。
「てぴあん整体院」のHPにはこうあります。
あなたはこのような症状で悩んでいませんか?
呼吸が浅く常に息苦しさを感じている
食後や、ふだんから吐き気があり気持ちがふさぐ
漠然とした不安感があり時々不整脈がでる
常に疲れていてリラックス感を感じられない
自律神経の乱れで複数の症状がある
ここには「背中が痛い」がありません。
もちろん、背中の浅い部分の凝りを感じて、いわゆる「肩こり解消」のような治療を求めて来る方もいると思います。
でも、きっとそういう方も「てぴあん」で施術を受ければ、「呼吸が楽になる」ことに気づかれるはずです。
私たちは、良くなって初めて、悪かったことに気づきます。
私たちは、少しずつ少しずつ悪化する肉体のトラブルには、少しずつ少しずつ慣らされてしまうため、そのトラブルを自覚することができません。
そして、自覚する頃にはかなり重症化してしまっています。
それが、
です。
アボカドの種のような深層筋の「凝り塊」は、その上層の筋肉を少しずつ少しずつ固めて、自らの存在を隠していきます。
そして、自らも少しずつ少しずつ固さを増していきます。
(実体験です)
固さはホントに「アボカドの種」くらいになります。
このような「凝り塊」は深層筋だけでなく、表面に現れることがあります。
というか、その場合は、深層筋から表層筋まで全部が凝り固まっています。
私は実際に何十年も、右肩の変なところに「骨」があると思っていました。
でも、自由セルフマッサージで体のあちこちを触っているうちに、左肩にはそれがない、ということに気づきました。
そして、1ヶ月くらいかけてその「骨」のような「凝り塊」を上の層から順にほぐしていきました。
信じてもらえないかもしれませんが、本当の話です。
ネットで「骨格」の画像を検索してみると分かりますが、骨は思っている以上に細く、体の中心にあります。
太ももも、まるで骨のように固くなりますが、本当の骨は太ももの中心部だけで直径もごくわずかです。
肩の「凝り塊」解消はこちらにも。
固さを増した「凝り塊」は周りの血管を圧迫して血流を滞らせたり、周りの筋肉の動きを制限したりします。
松原先生曰く
横隔膜と呼吸は連動していますので、横隔膜が動きづらくなると呼吸も苦しくなります。
深層筋の「凝り塊」は周りの血管や筋肉の他に神経も圧迫します。
すると、体のどこかで「痛み」が発生します。
「神経」は体中に張り巡らされているので「痛いところ」に「痛みの原因」があるとは限りません。
部屋の電灯が点かなくなったら、まずは電球が切れたと思います。
でも、もし、部屋の配線のどこかをネズミが噛みちぎっていたらどうでしょう?
電球をいくら交換しても灯りは点きません。
体の痛みにもこれと同じことが起こりえます。
さらに厄介なのは、痛いところもそれなりに凝っている、ということです。
電灯に例えれば、電球を差し込む「ソケット」に故障が見つかるようなことです。当然、原因はソケットだと思い込み、ソケットを修理します。でも、いくらソケット修理しても灯りは点きません。
「痛いところ=凝っているところ」だと思い込むのです。
セルフマッサージであれ、プロのマッサージであれ、いちどそう思い込んでしまうともう、そこしかもみほぐしません。
でも、痛みの原因が別の場所の神経圧迫ならば、痛いところをいくらもんでも、その時だけ、なんとなく痛みがやわらいだ気がするだけで、完治することはありません。
これが「数十年の悩み」が解消されない理由です。
松原先生のようなプロ中のプロには本当の原因が分かるので、「てぴあん整体院」のサイトには 「数十年の痛みから解放」といった「お客様の声」が多く寄せられています。
しかし、なんか嘘くさい
じつは、この「体のある部分の神経圧迫が別の部分の痛みを生む」という因果関係は、以前からよく知られています。
それを表す言葉がこれです。
トリガーポイント
どうも、この言葉、胡散臭いです。
私は、正直なところ「ツボ」のことがよくわかりません。
信じていない、と言っても過言ではありません。
耳たぶをつまんでホントに食欲がなくなるなら、この世にメタボはないでしょう。
私は、正直なところ、トリガーポイントも結局は「ツボ」なんじゃないの?
と、思っていました。
同じように思う人が多いのかどうか、どうもこの「トリガーポイント」という概念は、今もいまいち人気がありません。
自由体操や自由セルフマッサージを心がけること6年間、体の「痛み」が消えるたびに思うことは、やはり犯人は「凝り塊」だということです。
もう一つ思うのはやはり、「痛み」と「凝り塊」の場所は「微妙に」あるいは「大きく」離れている、ということです。(もちろん、同じこともあります)
繰り返しになりますが、それをいちばんよく感じたのは「長年の」右股関節痛の解消です。
私は、TBS時代に渋谷のカイロプラティックに通いましたが、結局のところ、右股関節痛は完治しませんでした。
完治を諦めるきっかけは、総合病院での受診でした。
30代半ばで痛みがひどくなったとき、私は代々木にある某総合病院の整形外科を受診しました。
問診の後、「椎間板ヘルニア」かもしれません、ということで、レントゲン写真を撮ってもらいました。
しかし、椎間板に異常は認められず、坐骨神経痛ですね、と診断されました。
そして、特に治療法はない(!?)、ということで、湿布薬が処方されて診断は終わりました。
医師に「特に治療法はない」と言われれば、諦めるしかありません。
こんなにあるのか!?腰痛の原因
あれから20年近く経ち、自由体操のせいで、腰痛などに少し詳しくなったいま思うにつけ、「うーん、先生、それはちょっと、、、」です。
(たいへんお若い先生だったと記憶しています)
今となってみると、坐骨神経痛は腰痛の一種、だと。
(私は20年前、腰痛を診てもらいに行って「腰痛ですね」と言われて帰ってきたのか?)
そして、坐骨神経痛の原因には以下のようなことが考えられる、のだと。
(もしくは、この20年でこれらが解明されたのか?)
椎間板ヘルニア
腰部脊柱管狭窄症
腰椎すべり症
腰椎分離症
変性側弯症
梨状筋症候群
そして、私の場合、原因は一番最後の「梨状筋症候群」で、お尻の「凝り塊」をほぐしたことで完治した、と。
腰痛は自由体操で治りました。
ですから、誰も恨んではいません。
逆に、とてもご恩を感じている整骨院があります。
行ったことはないのですが、自由体操を心がける中で、ある整骨院のウェブサイトが私の心の支え、あるいは、理論的支柱、になっていました。
それは、私が自由体操について1冊目の本をまとめていたときのことです。
(ちなみに、この長いタイトルは「ビリギャル」の原題のパロディのつもりです。もひとつ、ちなみに、映画「ビリギャル」の土井監督は私が初めてドラマのADになったときのチーフADです。いまはTBSの人気ドラマを数多く手がける名ディレクターでいらっしゃいます)
この本の一節で私はこう述べています。
ある整骨院のホームページでこんなコメントを見つけました。
「股関節の痛みで来院する8割以上の患者さんが、お尻の筋肉を緩めることで症状が緩和されます」
そのサイトを見つけたのは、自分の右股関節痛が解消された理由を探しているときでした。
自由体操や自由セルフマッサージでお尻の凝りがほぐれたことにより坐骨神経痛が治った
この推測を裏付ける資料を探していたところ、とある整骨院の先生のコメントにたどり着きました。
(じつは執筆中にすでにそのサイトは見当たらなくなったため、上記引用文は記憶を頼りに書きました)
私はその整骨院のサイトを見つけ、
お尻の凝りをほぐしたら坐骨神経痛が治った
という体験に確信を得ました。
今回のブログで、深層筋の「凝り塊」について書こうと思い、再びそのサイトを探しましたが、やはり検索してもヒットせず、ブックマークも見当たりません。
手がかりは「杉並区富士見ヶ丘」の整骨院だということだけです。
(私の実家の近くなので、それだけは覚えていました)
でも、代わりに「てぴあん整体院」をご紹介できたので、それはそれでよかったです。
しかし、お尻の凝りについてはまだ説明が足りません。
そこで、お尻の凝り=「梨状筋症候群」について、分かりやすく説明されているサイトを見つけましたのでご紹介します。
腰痛の原因はお尻のコリ!整体師が教えるたった10分で驚く程改善する方法とは?
このイラストの「梨状筋」が凝り固まって「坐骨神経」を圧迫すると、腰や太ももやふくらはぎの主に外側に痛みやしびれが生じます。
まさか、あの「整骨院」が
と、ここまで、書いてきましたが、、、、、、
いま、あの「整骨院」がやっとみつかりました。
それは、なんと、、、
てぴあん整体院
でした。
「富士見ヶ丘、お尻、整骨院」で検索してもヒットしないはずです。
(「整骨院」でなく「整体院」でもあり)
4年前に吉祥寺にお引っ越しされていました。
富士見ヶ丘と吉祥寺は井の頭線で4駅しか離れていない、、、
そのヒントは難しい、、、
「てぴあん」のサイトは「背中が専門」みたいな書きっぷりで、「お尻」にも強いと思えませんでした。
いま、たまたまメニューの中にある「坐骨神経痛」をクリックしてみたら、この文字がいきなり目に飛び込んできました。
坐骨神経痛の90%は梨状筋症候群
これです、これ!
あれれ、90%に増えている!?
というわけで、「お尻の凝り」については「てぴあん」のサイトをご覧ください。
そこに書かれていることは、私が自由体操を心がけて6年此の方、他の様々な文献、資料を調べながら、あるいは、自分の肉体で人体実験をしながら、確かめてきたことと完全に一致しています。
長年、腰痛に悩んでいる方は必読です。
また、東京は吉祥寺の「てぴあん整体院」を訪れることが難しい方のために、自分でできる改善法も書かれています。
前章で述べたとおり、体の裏側をボールでゴリゴリする方法です。
松原先生もやはり「ソフトボール」をお勧めされています。
ソフトボールの「大きさ」は当然ながら効果はを大きくします。
じつは私はもううちでは「ボールゴリゴリ」をしていません。
なぜなら、肩の柔軟性が増したおかげで、体の裏側もある程度自分の手で押せるようになったからです。
モノでやるか、素手でできるか、は「習慣化」にとって重要な条件となります。
運動器具にしろ、ボールにしろ、なくてできるなら、ないほうがましです。
器具なしで素手でできることは圧倒的に続けやすくなります。
でも、私も今でも必ず「ボールゴリゴリ」をするときがあります。
それは運転中です。
車のシートにはいつも野球の硬球が4個置いてあり、それを適当に背中やお尻に挟んで「ボールゴリゴリ」をしています。
ロングドライブのたびに体が軽くなるのは、運転中の「ボールゴリゴリ」と自由体操のおかげです。
私は年に数回、東京ー兵庫を車で往復しますが、7,8時間運転した後はいつも、運転前より体調が良くなっています。
(これもホントの話です)
右股関節痛の完治からもう何年も経過した私ですが、じつは最近、左側の足腰に微妙な「痛み」を感じています。
それは、「違和感」でなく軽い「痛み」です。
いつも体と向き合っていれば、微妙なちがいがわかります。
そして、左のお尻には「凝り塊」があります。
そして、左の脇腹にもどうやら「凝り塊」があります。
それを理由に「てぴあん整体院」を受診してみるもよし。
自由体操と自由セルフマッサージで自分で適当に解消してみるもよし。
近頃、加齢が面白くなってきました。
記事はいつもながら私見です。
医学的な定義とは異なるかもしれないことをご承知置きください。
自分で自由に体を動かす人がひとり増えれば、日本がひとりぶん元気になります。
2020ならまだ充分に間に合います。
自由体操で動かしましょう。

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