前回の体操カタログは「首を倒す」でした。
左右、回旋、回転、そして、首の動きはもう一つあります。
上下(前後)
首を前後に倒す動きは、首を左右に倒す動きと似ていますが、大きくちがうところがあります。
それは、視界の変化です。
試しに、首を左右に倒してみて下さい。
でも、見えているものは同じです。
次に、首を前後に倒してみて下さい。
いかがですか?
圧倒的に変わりますね。
前に倒す、つまり見下ろしたときは、座っていれば自分の腿が見えます。
立っていれば、床や道路や地面が見えます。
これはまあ、たいした変化ではないです。
近くであり、見慣れています。
こんどは、後ろに倒します。
つまり、見上げます。
見えるのは、ふだんあまり見ない景色です。
屋内にいれば天井が見えます。
模様、木目、染み、汚れ、照明器具、配管、、、
ふだんから視界には入っていますが、じっくり見ると、真上はそうなっています。
外にいれば空が見えます。(見えるはずです)
青空、太陽、曇り空、雲、鳥、飛行機、星、宇宙、暗闇、、、、
それが、あなたの真上です。
物が落ちてきてあなたに当たるとしたらそこから落ちてきます。
(台風だと真横からも来ますが)
杞憂
昔々の中国に「杞」という国がありました。この「杞」の国に「天が落ちてきたり、地が崩れたりしたら、どうしよう?」と本気で憂う(心配する)人がいました。
という故事(昔のお話)から、「杞憂」は「心配する必要のないことを心配する」というような意味で使われます。
「無駄なこと」という意味でも使われます。
無駄 → 余計 → 自由体操
日常生活動作になんでもいいので余計な動きを加えて下さい。
それが自由体操です。
自由体操の別名は
加動
です。
心配する必要はありませんが、体を動かす必要は大ありです。
「上を向いて」も「見上げて」も
試しに「見上げる」をググってみたら、これといった「固有名詞」のヒットはありませんでした。
「見上げる」という表現は、意外にもまだ「手垢にまみれていない」ようです。
小説や映画のタイトルで使うなら今がチャンスかもしれません。
(ちなみに、いま「冷めない」を検索したら「コーヒーが冷めないうちに」ばかりです)
「見上げる」には特定のイメージがありませんが、意外なほどたくさんの「健康的な効果」があるようです。
いわゆる「まとめサイト」にはこんな効果が挙げられています。
- 背筋が伸びる
- エンドルフィンやドーパミンが分泌される
- 嫌な記憶が消去される
- ストレスが解消される
- 自律神経が整えられる
- 視力が回復する
最後は、「だから『上を向いて歩こう』」とまとめられています。
上を向いて歩くとなにかにぶつかる危険があるので、個人的にこちらをお勧めします。
『見上げてごらん夜の星を』
「見上げる」を検索してもなにもヒットしませんが、「見上げて」だとトップヒットは全部これです。
坂本九さんのオリジナルだけでなく、ゆず、華原友美さん、平井堅さんらのカバーも検索上位に入っています。
ちなみに、平井堅さんは、お住まいが近いので界隈でお見かけします。訳あって、お話をしたこともあります。
ちなみに、坂本九さんは、昭和のむかし原宿にあった「福禄寿飯店」という中華料理店で何度かお見かけしたことがあります。私はお話ししていませんが、週刊誌の編集部にいた父が挨拶をしていました。ボクが小学生の頃です。
坂本九さんが永眠されている菩提寺に、うちの墓もあります。
先日のお彼岸にも綺麗なお花が供えられていました。
合掌。
記事はいつもながら私見です。
2020ならまだ充分に間に合います。
自由に体を動かしましょう。

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