(いつもながら、ダイエットには尾籠な話題がつきものですので、ご容赦下さい)
ダイエットに大事なのは「カロリー」か「重さ」か?
私には分かりません。
ごめんなさい。
あなたにも分からないとしましょう。
問題はそれからです。
仮に、誰か偉い人に「『カロリー』が重要です」と言われたとしましょう。
で、どうやって正確な「カロリー」を把握しますか?
お昼ごはんの日替わり定食で何カロリー摂取したのか?
朝晩の通勤で何カロリー消費したのか?
カロリー表で調べても正確なことは分かりません。
カロリー計算は「摂取」も「消費」も基本的にすべて「推計」です。
それも相当な誤差を覚悟しなければなりません。
一方、「重さ」は体重計に乗れば正確にわかります。
もちろん、体重計にも誤差はあります。
でも、わずかです。
できるだけ正確に把握するために、「50グラム単位」で表示できる体重計をお勧めします。
大切なのは、毎回必ず全裸で量ることです。
そうすれば、誤差はほとんどありません。
ところで、ダイエットってなんでしょう。
体重が減る
ですね。
ならば、いつかは体重計に乗らなければいけません。
ならば、初めから、そして、途中でもちょくちょく、体重計に乗ることをお勧めします。
テレビ番組のダイエット企画で、途中の体重変化は見せずに、最後の最後に「さあ、ダイエットに成功したのでしょうか?」なんて言って体重計に乗るやつがあります。
あれはあくまでもテレビ番組の演出です。
きっと、番組スタッフは挑戦者の体重変化を細かくチェックしているでしょう。
しかし、その部分は放送しません。
それを見せちゃったら、最後に驚きがありません。
私はカロリーのことは詳しく知りません。
でも、6年間体重を量り続けたら、体重にはそこそこ詳しくなりました。
体重は、どうすれば増えて、どうすれば減るのか、かなり正確にわかります。
いえ、そんなこと誰だってわかってます。
飲食すれば増え、排泄すれば減ります。
お茶碗に小盛りのごはんが100グラムくらいです。
大盛りのカレーライスなら一気に500グラムくらいいきます。
ビール中ジョッキは500グラムくらいです。
体重は飲食したものの「重さ」で増えます。
ふつうのおしっこは300グラムくらいです。
飲み会の翌朝には700グラムくらいのおしっこが出ます。
うんちは、、、いろいろです。
体重は排泄したものの「重さ」で減ります。
しかし、
体重は「生きている」だけでも減ります。
「生きるエネルギー」を産み出すために人体はつねに「燃やされ」ています。
「走るエネルギー」を産み出すために自動車がガソリンを燃やすように。
ガソリンはエネルギーを産み出すのと引き替えに「二酸化炭素と水」に変化します。
しかし、その際に発生した「二酸化炭素と水」をすべて集めても、元のガソリンの「重さ」には全然足りません。
この「足りない分」が「エネルギーに変わった」分です。
エネルギーは目に見えないので「魔法」みたいですが、たとえば「熱」として感じることはできます。
この話は、過去記事「18, 肩をすぼめる(世界一かんたんな肩こり解消法)」でも書いています。
日常生活のエネルギー消費は「排出物」として目で見ることはできません。
でも、体重計では「体重の減少」として捉えることができます。
それをふまえると、
「人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかく」
CMでも有名なこの表現はいささか「大げさ」です。
6年分のデータから、私も毎晩、睡眠時間に応じて、決まった体重減少をしています。
体重60㎏くらいの人なら8時間睡眠でおよそ250グラムぐらい体重は減ります。
ちょうど「コップ1杯分」です。
しかし、この体重減少は、
「口呼吸および肌呼吸から排泄される水蒸気」と「汗」と「エネルギー(となって消えた分)」
これらすべての合計です。
「肌呼吸から排泄される水蒸気」のことを「汗」と呼んだとしても、「コップ1杯」はありません。
久しぶりに食前食後を量ってみました
私は6年前から毎日のように体重を量り続けています。
当初は、自由体操の効果を確かめるため、体操前後や、食前食後や、排便前後など、細かく体重を量っていました。
最近はそこまでしていませんが、先週久しぶりに夕食前後の体重も量ってみましたので、今日はそれをご紹介します。
その前に、、、
その前日の「7/11の09:29」の計測から話を始めます。
過去記事の「2時間の飲み会で1㎏ダイエット!?6年間体重を量り続けて分かること」などでも触れていますが、飲み会の翌朝は6~700ccのおしっこが出ます。
私にとって、「前夜のお酒(主にビール)」と同じくらい利尿作用があるもの、それは、、、
前夜のすいか
7/11の前夜にすいかを食べた結果、翌朝はこんなにおしっこが。
左が排尿前、右は排尿後。つまり、おしっこは、
750cc
その結果、
「7/11の朝排尿後の体重」は「60.60㎏」でスタート。
日中はこのあと晩ご飯まで次のような「+」と「ー」があるわけです。
朝ご飯(摂取「+」)
排便(排出「ー」)
昼ご飯(摂取「+」)
排尿(排出「-」)
日中の生活活動によるエネルギー消費(目に見えない「-」)
でも、お仕事をしていれば、こんなの測定できません。
というわけで、私も今回はこれらを測定していません。
で、これらの「食べたり出したり」の結果、夕食前には、、、
「7/11の20:28(食前)」は「60:10㎏」でした。
500グラム減りました。
テレビだと、
日中の生活活動だけで「500グラム」のダイエットに成功!
みたいな。
いよいよ計測
晩ご飯はこんな献立でした。
ビール(350ml)
鶏肉のソテー
野菜のかき揚げ
トマトのサラダ
春雨のスープ
ごはん
そして、、、すいか
食後すぐの測定結果がこれです。
つまり、晩ご飯の総摂取「重量」は「1.75㎏」でした。
最大で8㎏召し上がるギャル曽根さんに比べると、私はかなり小食です。
ちなみに、総摂取「カロリー」はまったくわかりません。
ちなみに、もう1回量ったら、
体重計にも、この程度の誤差はあります。
その後、水を飲んだり、おしっこしたりして、、、
最後にもう1回おしっこして、就寝直前はこれです。
「61.45㎏」でした。
そして、およそ8時間の睡眠の後、、、
朝の排尿前で「61.20㎏」です。
いつもどおり、眠るだけで250グラムの体重が減少しました。
そして、すぐトイレに、、、(がまんできなーい)
前夜もすいかを食べましたので、たくさん出ました。
700cc
この結果、前日の朝排尿後体重「60.60㎏」より100グラム減少しました。
つまり、
前夜の晩ご飯は「1.7㎏」も食べたのに結果的に体重の変化はほとんどなし。
体重をこまめに量るとこんなことがわかるわけです。
体重測定のお勧めは「50グラム単位」で「全裸」です。
体重計は「50グラム単位」の機種でも5000円以下で購入できます。
「全裸」はめんどくさい、と思われるでしょう。
でも、おそらく毎日朝晩1回ずつ、「全裸」になるはずです。
そのタイミングで量ればいいんです。
食前食後や排尿前後は別に計測しなくていいんです。
(計測したらおもしろい結果は得られますが)
データ転送&保存機能があればさらに良いですが、オムロンが「ウェルネスリンク」というクラウド型サービスを終了して端末型に移行したり(私は移行しました)、業界の動きはまだ定まっていないようです。
ただ、ほとんどの機種には前回値表示機能がありますので、とりあえず前回より「増えた」か「減った」かはわかります。
ダイエッターのみなさんは、それを知るだけでも「ドキドキ」するでしょう。
私は「レコーディング」や「書くだけ」の効果については詳しくありません。
ダイエットしようと思ったら、まずは「50グラム単位」の体重計に朝晩同じタイミング(排尿後がお勧め)で「全裸」で乗ることをお勧めします。
これも、いつも申し上げているとおり、自分の体と向き合うことです。
自由体操と体重測定で、自分の体をもっとよく知りましょう。
それが健康長寿につながっていきます。
自分で自由に体を動かす人がひとり増えれば、日本がひとりぶん元気になります。
2020ならまだ充分に間に合います。
自由体操で動かしましょう。

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